EYESIGHT/INSIGHT - Photography blog by Keisuke Takahashi

カテゴリ: レンズ



角型レンズフードが好きです。何でって言われてもわからないんだけども。

レンズフードは本来、写りに影響のない範囲でレンズへの強い入射光を軽減するのが役割ではありますけど、自分はもっぱらレンズキャップの開け閉めが面倒臭いので、開けっ放しでもレンズの前玉に手を触れないように、あと万が一どっかにぶつけても大丈夫なように、という目的で使ってます。

なのであまり大きいフードは好かんのですよね。小ぶりで格好良いのがいい。
で、愛用のレンズ、Voigtlander Nokton Classic 35mm用のフードなんですけど、製造元のコシナが出している純正フードはこんな感じで。


Nokton ClassicはライカMマウント用のレンズ(正確にはMマウント互換のVMマウント、ですけど)なので、フードに入っているスリットはレンジファインダーのケラレ軽減のための穴です(ライカ等レンジファインダーのカメラはレンズと別の窓から被写体を見るので、フードが視界に入ってくるため。つまり自分のようにEVF付きのミラーレスにアダプターを介して使っている場合、スリットには全く意味がない)。とりあえず純正なんで最初はこれ使ってたんですが、個人的に今ひとつこう、しっくり来なくて。まあボディがα7だったりX-T1だったり、一眼レフ寄りのデザインなせいもあるかもですが。

で、X-T1の時にずっと使っていたフードがこれ。43mm径の安いネジ込み式フード。


これは大きさ的にかなりお気に入りでずーっと使ってて、カメラをα7に代えて最初に撮り歩いた日にもずっとこれを付けていて、途中で撮った写真を見返した時に気づいた『あれ、ケラレてるじゃん』。

この四隅が暗くなってるのがそれ。ケラれてる。さっきのファインダーの視界にフードが入る話とは別で、こっちは撮影用のレンズにフードが写ってしまっている。それがケラレ。

そう、X-T1はセンサーがAPS-Cなので、画角が狭い分ケラれずに済んでいたのですが、フルサイズセンサーのα7だとフードがギリギリレンズの視界に入ってしまって、結果ケラれていたのです。
あちゃあ、と思って仕方なく純正フードに戻したものの・・・もっとかっこいいフードないかなと物色の日々が始まって。で、角型フードを探し始めたんだけど、市販の汎用品だとゴム製のしか見つけられなくて。ゴム。ムゴゴゴゴ。
しかも汎用品の場合、付けてみないとまたケラれてないかどうかわからない訳で、そういうリスク込みで買って無駄遣いになってしまうのも悔しいし。

で、もしや海外なら見つかるかなあ?と半ば諦めつつググったら出てきたのがこちら。


説明文読むとわかる通り、ほぼNokton Classicで使うことを想定されて作られた専用角形フードが。
このShapeways*というサイト、3Dプリンタで制作したものを販売しているサイトで、とにかく色んなものを扱っているのですが、よもやこういうとこで見つかるとは思わなんだ。 
取り付け部はバヨネット式なんですが、多分純正から型を取っているので取り付けもほぼバッチリです。

かくしてこの小ぶりで格好良くてフルサイズでもケラレないレンズフードが入手できて、めでたしめでたし、なのでした。


レンジファインダー用に角がカットアウトされている(上で説明した、純正フードのスリットと同じ理屈ですね)Version 2や、他のコシナ製レンズ(VoigtlanderやZeiss)用のフードもありますので気になる方は要チェックです。送料はかかっちゃうけど本体価格はそこそこ安いし、何より、他の人とはちょい違うのを付けたいんじゃ!って人、まあ僕みたいな天邪鬼ってことですけど、そういう人に特にオススメしときます。

またShapewaysというサイト自体、色々な人が色々な製品を提供しており、3Dプリンタを使用したプロダクトをワールドワイドで販売したい、と思っている人には使えるサイトのようなので、アイディアある方は調べると吉かもです。

それではまた。




新しくポートフォリオサイトを立ち上げました。宜しくお願いいたします。



ズミクロン。ズマリット。ズマロン。ノクチルックス星雲。ズマール星人。エルマー星人。
ライカのレンズってどうしてもウルトラマンタロウあたりに出てくる怪獣の名前に思えて仕方ない。
自分の手持ちの中で唯一のライカレンズ、ズミクロン50mm f2、沈胴式の初期型。
ライカに付けて使うにはいいけども、X-T1に付けると換算75mmとやや望遠気味になって、それが自分にとっては難しくてなかなか出番のないレンズなんだけど、今日は気分転換に付けて歩いてみた。


シリアルナンバーからすると1956年製のレンズなんだけど、個人的には改めてビックリする、ちょっと絞ったときのシャープネスとコントラスト。


それでいて絞り解放のときの艶めかしい感じ。


ライカのレンズって一言にはくくれないキャラクター揃いなのは知ってるけど(やっぱり怪獣っぽい)、このズミクロンもちゃんとライカのトーンに見える、っていうかそうなんだから当たり前田のクラッカーだけど、兎に角、まあそういう感じで。


もう少し持ち出す機会を増やさないと勿体ないな、と思いました。

今日出かけたのは、例のプロジェクトの残課題の解消に向けて友達と会ってたのですが、おかげさまでものづくりは連休中に片がつきそうな気配で、そろそろ情報小出しにしてもいいかなー、とか考えつつ(つっても肝心の撮影がこれからだけども!)今日はこれまで。



購入以来X-T1にほぼつけっぱなしの、超お気に入りのレンズがある。

Voigtlander (コシナ) のNokton Classic 35mm F1.4。

実はこれを買う前、同じコシナのNokton 35mm F1.2 Aspherical VM IIという、超明るい、超現代的設計のレンズを持ってたんだけど、それ売ってほぼ半額のこれに買い換えた。

前のNoktonも、フジのXF35mm F1.4も、ものすごくよく写る。よく写るんだけど、そのよく写る感じがつまらないな、ってなって。
線の太いレンズが欲しかった。線が太いってのもよくわからんけど、イメージとしてはこう、輪郭が太いっつうか、滲む感じっつうか。
なので昔の、8枚玉ズミクロンと似たレンズ構成を採用したというこれを選択したんだけど、正解だったなと。




このレンズには、空気というか、湿度が写る。なんだか色気のある写真になる。






カメラは好きでついつい中古を見ては次から次へ買い足したりしちゃうけど、どれか一つだけ、ってなったらX-T1とこのレンズ、に絶対の信頼を持っている昨今であります。







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