SHUTTER HOLICの窓からの景色。
来場者はトータルで20人行かなかったんじゃないかと思う。これは単純に失敗だったと言っていい。勿論、無名の写真家の初個展だし、そんなものだと言われたらそうなのかも知れないけれど、僕自身今回のテーマは他に類のないものに取り組んだ自負もあったし、写真そのものは一定のレベルに達していたつもりもあったし、大きな雑誌やサイトに告知もしてもらえた。少なくとも、足を運んで頂き、作品を見て頂いた人たちには、何らか印象に残せるものにしたつもりだ。けれども足を運んでもらわないことには、何も始まらない。
これは東京以外の土地で個展をやるということがもうダメなのか、自分自身が思うほどには良い展示ではなかったのか。世の中、地方都市でも千人くらいの来場者のある個展だってあろうから、必然的に後者ということになる。なので、この結果は大いに残念です。
集客を考えるのは難しい。単に増やす方法論というのはあると思うし、ある程度確立されたやり方もあると思う。あくまで一例だが、今回知人が多数来てくれたのだから、ネットのフォロワーなりなんなり、知人を増やせばその分何割かは増やせるのだと思う。だけど自分がしたいことというのはそういうことなのか、大いに悩む。とはいえプロモーションというのは必要な行為で、しかしそのやり方に悩む。
このことは次の機会までに、よくよく考えたいと思う。
そしてテーマの立て方。今回のテーマは僕自身のとても個人的なことがらに端を発している。そこをあんまりハナから詳しく説明する形を避けた。自分にとって完全なテーマがあったとして、他の人が見るときにそれを知らなくとも、別の解釈であっても、楽しめるものにしたかった。勿論、求められたときにはきちんと説明したけれども。
でもそこはやっぱり、自分も人も同じように見れる、共感できる形の方がわかりやすいであろうことは想像に難くない。だけど、ザ・ポリスの代表曲が骨抜きポリスみたいな『見つめていたい』なのはなんか残念なのだ。とはいえ、ザ・ポリスも、すっかりポリスをやり尽くして、ポリスというものを世に浸透させた上での『見つめていたい』だったことを考えると、ここは暫く我慢というか、自分を貫き通す強さを培う時間、が必要なのかなあ、などと思った。わからん人にはわからん喩えですみません。ま、まさにこういうとことかですね。わかりづらい。
ところで期間中、シャッターホリック店長のろんすたさんが、新人格闘家の話をしてくれた。曰く、初の試合に向けて、減量頑張って、テンション持っていく努力をして、それで試合が終わると、すっかり抜け殻みたいになってもう止めちゃう人がいると、そういう話をしてくれて、その気持ちが物凄くよくわかった。僕も、次のテーマはもう決めてあるけれど、今はすっかりライフ0だし、どこで復活できるのか、という気持ちではある。
とはいえ、負けても負けても続けない限りは勝つチャンスがない。先も厳しいのはよくよく理解した上で、次は絶対に、よりよいものにしたいと思う。
ご来場頂いた方々には、本当に感謝致します。新たな良い出会いもあり、知己の人々とも、より深い話を出来た瞬間もあり、そこは本当に、個展をやった価値があったと感じています。本当にありがとうございました。