個展のタイトルは『心の質量』と決めている。で、とにかく、大判のプリントにしたいので、ポスターを作っているような業者に、用紙のサンプルを請求したり、値段を調べたり。
ひとつ思うのは、これはもう、ずっとはじめの頃から考えている事ではあるけれど、誰かの個展であったり、書店に並ぶ写真集の装丁であったり、なんかこう、これいいな、ってのが、全くない。
ということは、自分のやりたいことというのは既存のことには存在しなくて、何か違うことをやってみたいのではないか。だとしてそれは何なんだろう、とか。
僕は今年48だから、原体験としてのフィルムカメラ・フィルム写真と言うものは存在していて、ただ、今こうやって写真家みたいなことを名乗りだしてから、その中心にあったのは、iPhoneをはじめとするデジタルカメラであって、写真もディスプレイで見ることの方が圧倒的に多い。
だとしたら、紙にプリントして展示することっていうのは絶対ではないんじゃなかろうか。大型のディスプレイ何台か借りてきてバーンと展示するのもアリじゃないか、とか、プリントするのも紙じゃなくてもいいんじゃないか、等々。
とはいえ、撮っているもの自体はそれほど突飛なものではないから、その落としどころがなかなか難しいのだけど。
なんにせよ冒頭に書いたとおりテーマは決まっていて、コンセプトもはっきりしているので、それをよりよく、わかりやすく表現出来たら何でもいい。それに尽きるのですけども。
それではまた。
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