EYESIGHT/INSIGHT - Photography blog by Keisuke Takahashi



写真をはじめて6年目。その間、全く写真を撮らなかった日というのは恐らく10日もない。撮りたいものは何でも、ありとあらゆるものを撮ってきた。

 


この頃は道端の花ばかり撮っている。以前の自分なら「撮る価値もない」と思っていたものだ。



「以前の自分なら」と今書いたが、果たして、今は撮る価値があると思って撮っているのかどうか。それは正直よくわからない。
ただ、撮らずにいられないでいる、というのが正しい。



恐らく自分はそんな、何の価値もないような路傍の花に、自分自身を見ているんじゃないかな、と感じたりして。
なんて書くと暗いかな。暗いつもりはないのだけど。市井の人間の人生は、そんなもんじゃない?
おおよそ場違いなところに立たされていたり。でも眼をやるとなかなか可愛いかったり。だけど所詮は道端の数多く溢れる花のひとつだったり。




写真があるだけ自分は救われていると思う。どんなひどい場所でも、そうやって眼にするものに、意味を見出せるから。
俺の書くこと喋ること、それに態度だってまるで信用ならないが、写真だけは嘘をつかない。それはホントだ。





以前紹介させてもらった、iPhone用のモノクロ撮影専用カメラアプリCamera1。

久しくアップデートがなかったのですが、先日久しぶりに作者より連絡を頂きまして、再び日本語ローカライズを手伝わせて頂きつつ、ここ暫く、新バージョンのテストをしておりました。
そして無事、新バージョン(v2.0.0)がリリースされました。


新機能をいくつかご紹介します。

カラー画像を同時にカメラロールに保存するオプション

これは地味に嬉しいですね。モノクロでガシガシ撮りたいのだけど、この場面カラーでも撮っておけばよかったなあ、と後々思うことはよくあるので。


フォーカスエイドオプション

マニュアルフォーカス時の拡大表示。これもトレンドな機能ですね。老眼には嬉しいかな。


前回使用時の設定状態を残すか、毎回リセットするか、個別に選択出来るようになった

前回撮影した時の絞りや露出、マニュアルフォーカスのスライダー位置を、次回起動時にも残しておける、というのが一応ウリの機能だったのですけど、特に露出スライダーの動作が不安定で、スライダー位置こそ前回と同じだけども、極端に明るかったり暗かったりで、イマイチ使いづらい機能だったのですけど、今回一つ一つの設定について、残すかリセットするか選択が可能になりました。


著作権情報を写真に埋め込むことが出来るようになった

地味だけど嬉しい機能です。


RAWやTIFF画像を保存するオプション

僕はあまり必要ないけども、今時のトレンドなオプションですかね。ちなみにTIFF画像はファイルサイズが大きく、保存に時間がかかるので、保存中には画面のフィルムアイコンにインジケータが表示されます。

画面右上のフィルムアイコンに数字が表示される。連写するとカウントアップされ、保存完了するとカウントダウンされます。


S-Curve コントラスト設定はなくなりました

前バージョンの設定画面には"S-Curve Contrast"という設定値があり、めちゃくちゃハードなコントラスト設定ができました。


前バージョンの設定画面

これがなくなり、また殆どの設定がアプリ内の設定画面に移動して、iPhoneの「設定」のところで設定する項目は殆どなくなりました。

新バージョンはこれだけ

S-Curveは、前回のバージョンアップ時に既に作者は無くしたがっていたのを、僕の強い要望で残してもらっていたので、まあ今回は流石にしょうがないかな、と思いつつ、しかしながら今バージョンではコントラストスライダーの効きが、丁度いい塩梅に調整されたように感じます。


他にも、グリッド表示の種類が増えたり、iPhone7 Plusではピンチ操作で広角と望遠レンズの切替が可能だったりと、結構色々アプデされていますが、カラー画像も残せるようになったことで、個人的にはますます、普段使いし易いアプリになったかな。


前バージョンと今バージョンの間に、こちらからメールで「グレイン(粒子)コントロールつけてよ」とリクエストした事があって、それに対しては「実はトライしてるんだけど狙ったような効果が得られないんだよ」と返事があったのですけど、また今後もいい感じにアップデートが続くと嬉しいなと思います。
現バージョンだと、赤フィルタ設定で暗いところを撮った時の粒子の出方なんかは、そこらのデジカメより僕は好みです。






ある青年が女の子に恋をした。彼女は青年の友人の、所謂元カノだった。そのせいで青年は友人達に悪く言われる日々もあったが、彼女のことを本気で好きになった。

だが彼女には他にも好きな男の子がいた。決してどちらかに決めるという事は無かった。寧ろ、もう一人の男の子の方が好きだったのだろう。少なくとも、その青年ただ一人を愛することは無かった。


青年はそういう状況に耐えられなくなり、彼女と会うのをやめた。

やがて他の女の子と知り合い、それは必ずしも彼の理想の女の子では無かったかも知れないが、その娘と暮らすことが、違う自分へと踏み出す機会になると信じた。そして、その娘と結婚し、家庭を築いた。

その娘には少し、難しいところがあった。それでも、長く連れ添うことで、お互いの隙間が埋まってくるだろうと、彼は信じた。だがそれは年月を経て、寧ろ大きな溝となった。結局、夫婦の仲は破綻し、彼は再び独りになった。


二十数年も経ってから、彼は再び冒頭の女の子と再会する。あれから色々あった。全ては過去のこととなった今なら、彼女も自分を受け入れてくれるのではなかろうか、と。

だが彼女は相変わらずだった。彼女には彼氏がいて、それでも彼は彼女と会い続けるのだが、それは、過去のそれと何も変わらなかった。


そうではない、と信じたくてそんな日々を続けていたある日、全くの偶然で、彼は旧友と再会してしまう。その旧友とは誰でもない、若き日の青年の友人、その彼女の元彼であった。彼は、青年が結婚した頃に事故で昏睡状態となり、目覚めた時にはある時点より過去の記憶を失ってしまった。彼の頭に残っているのは、その彼女と別れる前までの事で、彼は何故目覚めた時に彼女がいなかったのか、彼女との間に何が起きたのかを、青年(といってももう十分中年なわけだが)に問うのだ。その問いはそのまま、彼が忘れたいと思っていた過去の気持ちを、そのまま連れ戻す事となった。


そしてその気持ちと今の気持ちを照らし合わせた時に、彼自身も何も変わっていなかったことを悟った。色々な経験を経て、違う自分になったかのように思っていたのはまるで錯覚で、そう、人は本質的には、何も変わりはしないということを彼は知り、再び、独りに戻るのだった。



という映画を観た。そして映画館を後にした。



そうねえ。人は変われない。長く生きれば、上手くやり過ごす術を身につける事は出来るかも知れない。しかし本質的には、何にも変わりはしない。


太陽の黒点が減少して、地球は再びプチ氷河期になっていくのだそうだ。そんな風に、取り巻く環境が大きく変わって行くとしても、人は変われない。皆、運命の上を滑り降りて行くでしかない。でもそれでいいんじゃないかなと、この頃は思う。焦ることも悩むことも、何もない。只々人生を全うしていくだけだ。




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